最近はキャッシングの種類も増えましたが、大きく分けると３つの系統があります。銀行系のキャッシン
グ、信販系のキャッシング、それと消費者金融系のキャッシングです。その中から金利面や利用限度額
などを比較して自分にあったキャッシングを選ぶ事ができます。

　ここでは消費者金融系のキャッシングについて考えてみます。消費者金融系のキャッシングを利用す
る上でのメリットはどのような事があるのでしょうか。その一つは何よりも審査の早さです。キャッシング
の申し込みをしてから、審査を経てキャッシングが利用できるまでの時間が短い点です。そうした審査の
早さをキャッチコピーにしているキャッシング会社があるほど、審査にかかる時間はかなり早くなってきて
います。

　キャッシングを利用する人の多くは急を要するので、キャッシングを利用できるまでの時間が少しでも
短いのは助かります。消費者金融系以外の信販系や銀行系のキャッシングは、１週間ほどかかってしま
うケースが大半です。それに比べれば本当に格段の早さといえます。

　それでは逆にデメリットはどういう点なのか。消費者金融系は信販系や銀行系より金利が高くなってい
ます。そうなると、利息を少なくするためには、返済を早く済ませるしかありません。キャッシングを利用
すると、元金に利息が掛かってきます。借り入れ期間が長くなれば、それだけ利息が多くなるので、計画
的に返済していくことが大切です。

　多くのキャッシングは担保や保証人は必要ありません。決められた範囲内でお金を借りる事ができる
ので便利でありますが、自分の貯金のような感覚にならないように気をつけなければなりません。そうし
ないと、返済に苦労することになり、その返済額をつくるために他社からキャッシングをして返済に充てる
といった自転車操業をすることになります。その点がもう一つのデメリットだといえます。消費者金融のキ
ャッシングを利用する際は、こうした事を頭にインプットして利用するようにしましょう。

　計画性のないキャッシングは絶対にＮＧです。たとえば１０万円をキャッシングしようと思って申し
込んだところ、３０万円の借入限度額を示された場合、せっかく３０万円の限度額が出ているなら
借りなければ損だとか、急な出費があるかも知れないからとか、お金はあって困るものではないか
らと、３０万円借りてしまう人がいます。しかし、これは借りる方が損をすることになります。 

　何故なら、金利は利用者が借り入れた金額(元金)を元に算出するので、元金が高ければ高い
程、キャッシング会社に請求される金利は増えるからです。また元金が高ければ、返済期間も長
引いてしまいます。そうすると、元金の利用日数が増えてしまうため、金利を請求される期間も長
引いてしまい、トータルで支払わなければならない金利が増えてしまうのです。 

　せっかくこれだけの借り入れ限度額が出ているのなら、借りなければ損だというのは、キャッシン
グ会社側の考え方です。キャッシング会社としては、銀行等の金融機関から貸付を受けている分も
含めて、多くの人間にキャッシングさせるだけの金額を持っています。そのお金を遊ばせておくよ
り、金利を払ってくれる人に貸付をした方が得なのです。 

　キャッシング会社も、他の金融機関から借り入れている分は、その金融機関に金利を払っている
ので、金融機関に取られる金利よりも高い率の金利を払ってくれる利用者にどんどん貸していくこ
とで、利益を出したいのです。 

　確かに、急な出費に備えたいという考えも分からないではないですが、大抵のキャッシング会社
は、新規ではなく追加申し込みの場合は、それほど審査に時間がかかりません。想定外の支出が
生じた時は、その時に借りれば済むことです。 

　何度も言いますが、計画性のないキャッシングは絶対にＮＧです。初めから限度額いっぱいの金
額を借りてしまったりすると、返済に苦労することになり、その返済額をつくるために他社からキャ
ッシングをして返済に充てるといった自転車操業をすることになりかねません。

　キャッシングの返済額をつくるために他社からキャッシングをして返済に充てることを、「自転車
操業」と言います。それは決して止まれずにこぎ続けなければならず、こぐのを止めたら転んでしま
うことから、そう呼ばれています。自転車操業のきっかけの大半はささいなことです。

　

　今月はたまたま収入が少なかったとか、臨時の支出があったとか、そんな理由で返済日に返済
額が捻出できなかった人が、気軽な気持ちで、返済金をつくるために他社でキャッシングをするこ
とから始まります。そうならないように、くれぐれも気をつけてください。